肺 癌 (はいがん)

肺癌は、今日では日本人の死因の第1位となっており、愛媛県における肺癌による死亡率は全国で第4位で、米国同様、これからどんどん増えていくと考えられています。自覚症状としては、咳、痰(特に血痰)、胸痛、呼吸困難、発熱の順ですが、症状が無い場合も25%位あります。このように、感冒や気管支炎のような症状しかないため、病期が進行してから発見される場合が多い事もあって、その生存率は胃癌や肝臓癌に比べ非常に悪く、全体の5年生存率は10%位しかありません。しかし、早期に発見され、手術をすることができた場合には(大体3cm以下の大きさ)90%近くになります。どんな病気もそうですが、肺癌の場合には特に早く見つけることが重要ですので、われわれの診療施設を受診することはもちろん、集団検診を積極的に利用していただきたいと思います。この春から、愛媛県では、肺癌検診車にコンピューターを使ったレントゲン装置(CR)、およびヘリカルスキャンCTを導入しました。これは、レントゲンの情報をコンピューターで処理して画像情報として記録し、通信回線で愛媛大学病院、県立中央病院、国立病院四国がんセンター病院、国立療養所愛媛病院、松山赤十字病院などと結んで呼吸器科の専門医が診断を行うというものです。これらによって、より早期に診断がつく事が期待されています。また、レントゲンの診断では、以前に撮られたものとの比較ができれば、より精密に判定ができます。40歳以上のかた、または、半年以内に血痰があったり、喫煙指数(BI:1日の喫煙本数×喫煙年数)600以上であれば、近くの医療機関か集団検診を利用して、1度(もちろん毎年撮る方がいいのです)胸のレントゲン写真を撮っておかれてはいかがでしょうか。