9月も食中毒の多い月

9月も食中毒の多い月のひとつです。一番多いのは、腸炎ビブリオによるもので、原因としては、魚介類が主です。この菌は海水中で増えやすいのですが、水道水には弱いので、良く水道水で食品を洗うことで予防できます。つぎにサルモネラによるものですが、これは肉、卵、サラダなどが感染源となります。この菌と、以下のブドウ球菌、病原性大腸菌は、熱の弱いので、食品の加熱が予防のポイントになります。ブドウ球菌は牛乳、クリーム、チーズ、ポテトサラダなどと、手指に傷のある人の調理作業が原因となります。ブドウ球菌による場合は、感染後2~3時間と、早い時期から強い吐き気と腹痛が現れます。腸炎ビブリオは10~18時間で下痢と腹痛がでます。サルモネラでは12~24時間で、発熱を伴った下痢となります。これらのほかに、数年前新聞を賑わせたカラシレンコンでのボツリヌス菌による中毒もあり、赤ちゃんでは蜂蜜から感染することがあるので、あげないで下さい。
ところで、病原性大腸菌ですが、普通、人の腸管にはもともと多くの細菌がいて、一定のバランスを保っています。大腸菌はこのような常在菌の1種ですが、飲食物とともに侵入して人に感染し、下痢症の原因となる大腸菌を病原性大腸菌と呼び、その中で強い毒素を出す菌が、腸管出血性大腸菌と言われるものです。そのほとんどはO-157という型ですが、ほかにO-26,O-111,O-128など多数の大腸菌が見つけられています。これらの菌は先に述べたように、加熱(75℃、1分以上)で簡単に死にます。食中毒は水洗いと加熱などのちょっとした心がけで防げるものですので、これらのほか、手洗いの励行、食品の保存、タオルの管理などに気をつけて、夏の終わりを(9月ですが、まだまだ暑い?)のりきってください。