在宅酸素療法

肺と心臓

肺と心臓は二人三脚

と心臓は、私たちが起きている時も眠っている時も、かたときも休まずにいっしょになって、二酸化炭素と酸素の交換(ガス交換)のために働いています。
心臓は、心筋という丈夫な筋肉でできていて、血液を肺と全身に送り出す2つのポンプの働きをしている臓器です。
胸の中央より、やや左側にあって、大人のにぎりこぶしくらいの大きさで、内部は4つの部屋にわかれています。
肺の働きが悪くなって、体の中に酸素を取り込みにくくなると、心臓にも大きな負担がかかってきます。

肺と心臓の動脈、静脈血の流れ

血液の流れ 二酸化炭素と酸素の交換(ガス交換)

体全体をめぐって二酸化炭素(炭素ガス)をたくさん含んだ血液は、上・下の大動脈を通って心臓に戻ってきます。
大動脈からの血液は、まず右心房に入り、続いて右心室(肺に血液を送りこむポンプ)に入り、肺動脈を通って肺に送られます。
肺胞で二酸化炭素と酸素ガスとが交換されて(ガス交換)、酸素をたくさん含んだ血液になります。
ガス交換の済んだ血液は、肺から肺静脈を通って左心房へ、そして左心室(全身に血液を送るポンプ)に入ります。
この酸素をたくさん含んだ血液は、大動脈を通り、ふたたび体の隅々まで送られます。

血液の流れ図